2010年10月26日火曜日

ちょっと酷くないか?

今日の放課後、先週からはじめた補習に行った。
先週いなかった生徒もうわさそ聞きつけて教室の前で待っていた。
僕もちょっとうれしくなって少し談笑してから教室の中へ。



そこで



あれ?





この黒板、どこかで見た内容だな・・・










って、僕の板書じゃん!




今日、Form3に授業をしたのは1限。
それからひとつも授業がされていないってことか?

どういうことだ?

ちょっと酷すぎないか。



ここでちょっと悩んでしまう。
僕の選択肢は2つ。

先生と喧嘩して授業をやらすか、僕が穴を埋めるか。
(喧嘩せずに彼らに授業に行かすのは不可能のように思われる。少なくとも一度口を開いたら僕は怒りを抑えられそうにない)

今後新しい生徒が入ってくるわけだし、これからも彼らは教師を続けるだろうから、徹底的に言い合って彼らの態度を変えることがタンザニアの教育のためになるのはわかる。

けど、大人の態度、しかもやらなかったことをやるようにするのってできることなのか?

このことが難しいことは嫌と言うほど味わってきた。
高校でも大学でも。大人ではないけど)
同期とはかなり激しく言い合ったこともあったけど、結局は僕が折れた。
多かった意見は

「お前の言うことは正しいし、その通りだと思う。けどそんなに頑張れない」

こういうことを言われる度にたぶん回りの人が理解できないくらい激しく怒ってたけど
結局は僕が折れた。

で、僕のやってきたことは


後輩を伸ばす


とりあえず先輩というだけで、ある程度のことは聞いてくれるし。

これはそれなりにうまくいった。
特に一年生なんて何も知らないわけだし、はじめから
「このくらいのモチベーションで俺達は(少なくとも俺は)やっている」
と思わせれば、その後もかなり高い意識で努力を続けてくれる。

もちろん僕が最高学年になったときのモチベーションを後輩に要求してるわけだから彼らはすごく大変だったと思う。けど、はじめ頑張っていた後輩は今では僕の方が教えてもらうことが多いほどすごいところまで行っちゃている。(ちょっと僕が追いつくまで待っててくれない?)


ん?何が言いたかったんだ?

まぁ要するに「こんなもんでいいかな」と思っている人間に
「もっと高みを目指そうぜ!」って言っても鬱陶しがられるということ。
少なくとも僕の経験上。
「周りを巻き込めないのはお前に大して魅力がないからだ」と言われるかもしれないけど・・・


「まぁこんなもんでいいかなぁ」なんて自分で上限を決めるな!
「あぁしんどい。もうダメ」と思ってからどれだけ走れるかが勝負だろ!


これは僕自身にいつも言い聞かせていることだし、
仲間(と呼べる、あるいはそう呼びたいと思う友達)にも唯一要求すること。


で、タンザニア教育のことを考えたとき先生を変えるなんて本当にできるのか?

こっちの先生は授業なんてしてもしなくても生活に困らないだけの給料をもらえるし
彼らにとって頑張る必要なんてあるのか?


2年間、先生と言い合って喧嘩して、結局僕が帰ったら2年前に戻るでは意味がない。
それなら僕ができるだけ全部の穴を埋めて生徒を伸ばす方が今後のためになるんじゃないか?
彼らが高いモチベーションで頑張ってくれればあと6,7年も待てば彼らも社会に出るわけだし。
その間にこの先生達の生徒になる子供には、ごめんなさい、だけど。


ケニアでエイズ対策で病院で働いている仲間なんかもこのことですごく悩んでいるみたい。
自分が頑張ればサボる人が増えるだけだって。


彼女の場合、同僚に対して諦めたら活動の意味自体を失うかもしれないけど
幸い(?)僕の場合は同僚の先生を諦めても生徒に対してさえ諦めなければ彼らが将来、この国を変えてくれると期待ができる。それならひとつくらい諦めても自分のやることに自信を持てる。


ん~やっぱり僕は喧嘩する力があれば子供達にエネルギーを使いたいなぁ


よし、ごちゃごちゃいっても仕方がない。
明日から空きコマを見つけたらとりあえず僕が授業をしよう!
授業時間に喧嘩しても生徒にとって意味がないし。
誰かひとりが教科書をもってたらスワヒリ語以外なら何かしらできるだろう。
先生と言い合うかどうかは放課後考えればいい。

明日から一気に授業数が増えそうだ・・・

2 件のコメント:

  1. ジレンマだね。
    相変わらず頑張ってるようでよかった。
    懸命なタンザニアンは、ひろと君の姿勢から
    何か感じ取ってくれるよ!
    それが先生かどうかはわからないけど、、、
    少なくても生徒は☆

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  2. コータさん

    コメントありがとうございます。

    コータさんも元気そうですね、ブログ見てます。
    みなさん頑張ってるので僕ももっとやらなちゃな、と刺激をもらってます。

    「少なくても生徒は」

    そうですね、ここだけは2年間の成果としてなんとかしたいです!

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